2019年12月3日火曜日

子どもへの関わり方が分からなくなった時



子どもに問題が生じた際には、これまでの子育てを振り返って後悔したり、自分を責めたりする親御さんがいらっしゃいます。
親としての自信を失ってしまうこともしばしばです。


今までの子育てが間違っていたと思い、周囲の意見や子育て本、メディアからの情報を取り入れて、何とか良い方向に修正しようとされます。
状況を変えるために模索すること自体は大事なポイントですが、情報が入りすぎることの弊害もあるかなと思います。


例えば、子どもが学校に行かなくなった場合について考えてみます。
どう接したらいいのか分からなくなり、周囲にアドバイスを求めたところ、今は子どもの気持ちを受け入れて、学校に行くような働きかけはしない方が良いと言われ、実践したとします。
しかし、子どもの状態は日々どころか、時間によっても変わります。
場合によっては少しの後押しで学校に行くこともあるし、それによって事態が好転することもありえます。
しかし、その場にいない人の意見を採用することによって、対応がワンパターンになってしまい、その時々の状態に合わせた対応ができなくなってしまうのです。


本当に学校に行くのが無理そうか?少し後押ししたら行きそうか?ほとんどの親御さんは感覚的に分かるようです。
外からの意見で対応がワンパターンになるよりは、親としての感覚を活かした対応をする方が、繊細な関わりになるのではないかと思います。
そういうわけで、どんなアドバイスよりも親の勘に勝るものはないのでは?とさえ思ってしまいます。


問題は、親御さんが子育てへの自信を失って、自分自身の感覚を信じられなくなっていることです。
もちろん必要に応じてアドバイスもするのですが、親としての自信の回復のためにカウンセリングを使っていただくと、問題の早い解決につながるかなと思います。



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2019年11月28日木曜日

「褒めるところがない!」と思ったときに



「褒めた方がいいって言われるんですけど、ウチの子は褒めるところがないんです」
子育てについての相談でこのようなセリフを耳にすることがあります。


「他の子が当たり前にできていることでも、自分の子どもはできない。だから、褒めるところを探してもない」
「他の子供が当たり前にできていることができたからといって、それは当然のことなのだから褒めるには値しないのではないか」
といったことを思ってのセリフのようです。


そんな方は、褒めるポイントを同年代の子どもとの比較によって探しているのかもしれません。
それだと確かに褒めにくいと思いますし、無理に褒めてもなんだかぎこちなくなってしまいます。


しかし、以前のその子の状況と比較してみるのはどうでしょう?
以前はこれができなかったけど、今はこれができるようになった。
前とは違って取り組もうという姿勢は見える、など、その子、個人の中で比較すると、できることが増えていることに気づくと思います。
どんな子どももずっと成長しないということはありませんからね。
こういう見方を個人内評価というそうです。


少し見方を変えるだけですが、個人の中で比較すると良い点は見えてきますし、無理なく褒められるようになると思います。


この見方は、子育てだけではなく、他の人間関係でも役に立つと思います。
仕事の上でも関係が良くなりますし、相手の意欲が高まりますし、生産性が高まるのではないでしょうか。


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2019年10月31日木曜日

問題解決のために、何を変えたらいいのか


問題が生じた際、何かをしなければいけないとは思うものの、どこをどう変えたらいいのか分からない、ということがあります。

どこを変えたらいいのか?には、大きく2つの選択肢があると思います。


  1. 環境を変える
  2. 自分を変える


「環境を変える」=「逃げる」と考える人もいますが、必ずしもそうとは限りません。
環境が自分の持ち味とは合わない時には、環境を変えるというのは動物として自然な行為と思います。
渡り鳥が、冬になると暖かい地域に移動するのは、環境を変える行為ではないでしょうか。

しかし、生きていると色々な問題が生じてしまい、中にはどうしても環境を変えられないことがあります。
そういう場合は、自分を変えるしかないということになります。

「自分を変える」と言っても、自分のどこを変えたらいいのかという疑問が残ります。
ちょっと整理すると、以下のような選択肢があると思います。


  1. 認知を変える
  2. 感情を変える
  3. 行動を変える
  4. 身体に生じる反応を変える

これら4つの選択肢の中から、自分が変えやすいものから変えていくというのが良いかと思います。
しかし、一般的には、「認知を変える」「行動を変える」という2つがやりやすいと言われており、取り掛かりの目安になります。
物事に対する自分の受け取り方を変えてみたり、今までとは違う行動を取ってみたりするということは、比較的取り組みやすく、問題解決につながるかもしれないということです。
ご自身の状況に照らし合わせて、考えてみるとどうでしょう。
少し方向性が見えてくるかもしれません。

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2019年10月17日木曜日

子どもに問題が生じた際の親としての心構え


先日のサッカーW杯予選では、南野選手が2得点しました。最近、連続して得点していて、1段階レベルが上がったような気がします。
そのことについて、長友選手が意見を求められ、「チャンピオンズリーグで得点したことで自信が芽生えたのだと思う。自信が全てを変えてくれる」といったような趣旨のことを答えていました。

技術や体力が向上したから活躍しだしたのかと思っていたら、自信こそが大事ということです。
確かに、このくらいのレベルになると、精神面の影響が大きいのかもしれないですね。

これは、子どもに問題が生じてしまった時も似たようなことが言えるかもしれないなぁと思いました。

問題が生じたときに、それをポジティブに受け取れる方もいますが、ごく少数です。
多くの方は、がっかりしますし、自分の子育てが間違っていたのかと悩みます。
周囲からも、子育ての問題と見られることが多く、子どもの問題が継続することで、時には、自分が責められているように感じる人も少なくないです。
こうなると、子育てに対してすっかり自信を失ってしまった状態です。

しかし、ほとんどの問題は、一つの要因によるものではなく、様々な要因が影響しあって生じています。
原因を子育てだけに求めるのは、難しいことがほとんどです。

もちろん、接し方を工夫することは大事なのですが、親御さんが子育てについて罪悪感を持ちすぎると、かえって良くないこともあります。
例えば、子どもへの態度に力が入りすぎたり、急に優しくしすぎたりとどこかちぐはぐになってしまうのです。

ですから、子どもにどう接するかを考えると同時に、自分が親としてできていることを考えてみることも大事だと思います。
もう一度、子育てに対する自信を取り戻すことで、自然と良い関わりができるようになると思います。

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2019年10月9日水曜日

きつくて耐えられない時をしのぐコツ

先日、初めてフルマラソンに参加しました。

フルマラソンは、練習で30キロ走れれば完走はできると聞いていて、それを信じていたのですが、練習と本番は違うものですね。25キロ時点で、頭をよぎったのは「もうダメだ」という言葉でした。練習よりも高低差が大きく、暑さも厳しかったので、すっかり体力を奪われてしまい、まだ17キロもあるのに、限界に達しました。

かなり距離を残していたので、リタイヤすることも考えたのですが、「30キロは走れたから、そこまでは行けるはず。とりあえず、30キロ走ってから考えよう」と思い直しました。

30キロに到達したら、残りは12キロ。「あと、5キロだけ走ってみるか」。その次は、「残り7キロだから、いつも練習している時は何の問題もない距離だな」「あと、3キロで終わるから」といったように、頑張る期限を区切って何とかしのぎ、ヨロヨロになりながら完走しました。

マラソンは42.195キロとゴールが明確なので、同じように考えることは難しいですが、生きていく上できつい時、つらい時は、期限を区切るとしのぎやすいかもしれません。期限が区切られていないと、今の苦しさが永遠に続くような気がして、耐えることは難しくなってしまいます。実際に永遠に続くことはないのですが、そう感じてしまうと、誰でも耐え難いものです。

もちろん、耐えることだけが良いこととは限らないので、頑張りどころの見極めは必要です。僕のマラソンの場合は、完走して良かった気がします。思ったよりも頑張れるもんだと、自分に対するイメージが変わりました。

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