2013年5月21日火曜日

個性を引き出す方法としての引きこもり

僕は、引きこもりの人と話すのが結構好きです。

ドラマなどで、引きこもりをテーマにしていることがありますが、そういう時の描かれようはひどいです。暗くて、鬱積したものを持っていて、異常なことをするような、だいたいそんな感じです。それはやや誇張されたイメージだと思います。

引きこもりを理解するのには、江戸時代の日本を考えるとよいです。その時代に鎖国していた日本は、国家レベルでひきこもりをしていたとも言えますよね。そして、鎖国したのは悪いことばかりじゃなかったはずです。

江戸時代に鎖国していた日本は、浮世絵などの独自の文化が花開いて、それが陶磁器の包装紙に使われて海外に伝わって、ゴッホやモネなど印象派の画家たちに影響を与えたという話は有名です。鎖国して外との交流を控えていたから個性豊かな文化が花開いたわけです。

ゴッホが題材にしたフランスのアルルの跳ね橋
カウンセリングをしていると、引きこもり(カウンセリングに来るようになったということは、正確に言うと、引きこもり明けですかね)の人とお会いする機会が多いのですが、独特な魅力を持っている人が多いです。自分がふれたことのない考え方を持っていたりして、話すと面白いです。ただ、社会が引きこもりに対して持っているネガティブなイメージが強くて、その人達自身も引きこもりにネガティブなイメージを持ってしまっています。

こういう風に言うと、引きこもっていて本当に苦しい人から怒られそうですが、でも、僕は自分に味を出したい時には、引きこもってみるのも1つの手かなと思っています。外からの情報を遮断することで、個性やオリジナリティは醸成されるような気がします。

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