2013年8月21日水曜日

チルドレン

この前、伊坂幸太郎の“チルドレン”という小説を読みました。面白かったのでおススメです。

短編集ですが、それぞれの話に共通した登場人物が出てきます。家庭裁判所の調査官なのですが、仕事のやり方はめちゃくちゃだけど大事な所は外さないという人で、魅力的でした。

その小説の中で、子どもは集団になると別物になる。だから、チャイルドの複数形はチャイルズではなくて、チルドレンなのだと書かれていて、なるほど、と感心しました。

よく考えてみると、これって子供に限りませんよね。1対1で会うときと、集団の中で会うとき、同じ人でも雰囲気が違うことがあります。中には、別人のように変わる人もいます。意識して使い分けている人は、多くないと思いますが、接する側としては、そういった違いが見えたことで戸惑ったり、混乱することもあります。自分も思春期くらいに、そんなことを感じてたような気がします。

個性や人柄のことを英語でパーソナリティと言います。この語源は、ペルソナだと言われています。ペルソナの意味は、仮面ということです。つまり、人は相手や場によって見せる顔が違う。仮面を付け替えて生きている、ということから派生しているそうです。

人は色々な面を持っていて、その全部を含めて個性というのでしょうかね?

この仮面を使い分けられる人のことを、世渡り上手と言うのかもしれません。反対に、使い分けるのが苦手な人は、生き辛さを感じるかもしれません。けど、一緒にいる相手としては、安心感があっていいんですけどね。一長一短で、なかなか難しいものです。


チルドレン (講談社文庫)
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伊坂 幸太郎
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