2016年12月3日土曜日

やはり褒めることが大切


子育て本を見ていると、「褒めることが大切」と書かれています。確かに、誰だって怒られるのは嫌です。褒められたいものです。しかし、カウンセリングで子育てに悩んでいる人の話を聞くと、怒ってばかりいる方が多いです。そして、「褒めろって言うけど、悪いことばっかりするから褒めるところがない」という主張を持っています。

僕の家の近所に,古めかしいたたずまいの中華料理屋があります。すすけた暖簾,年季の入った看板,カウンターに赤いビニールのスツールといった風情のお店です。外観からはおいしそうに見えないのですが,いつもお客さんが出入りしています。僕はその理由を,隣にパチンコ屋があるからだろうと思っていました。パチンコの合間に時間を惜しむ人が,味より距離を優先して入っているのだろう,と。

けれど,ある時,そこのチャーハンがおいしいという噂を聞きました。パチンコ屋の客が流れてるだけという仮説は間違ってた,それなら食べてみたいと思い,僕も行ってみました。

チャーハンを注文して食べると,確かにおいしかったのですが,「そこそこ」といった程度でした。「これだったら,また食べにこなくてもいいかな」と思って席を立った瞬間,店主らしき人から「完食,ありがとうございました」と威勢よく言われました。僕も今まで色々な飲食店に行ったのですが,全部食べたことにお礼を言われたのは初めてだったので,少し驚いてしまいました。以来,僕の外食レパートリーにその中華料理屋が加わっています。

この中華料理屋は僕に感謝してくれたので、褒めたのとは少し違うかもしれません。けれど、些細なことでも肯定されるとやっぱりその行動が増えるものですね。不思議なもので。

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